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ツール比較

Wingify(旧VWO・AB Tasty)の代替を探す前に——「観測」と「実行」で見るCVDoctorとの違い

CVDoctor 編集部2026-10-067分で読めます

まず、VWOとAB Tastyは「Wingify」になった

VWOやAB Tastyの代替・比較を調べていると、2026年の途中から公式サイトの様子が変わっていることに気づくはずです。両社は統合し、Wingifyという1つのブランドになりました。この記事では、まずその経緯を公式発表の範囲で整理し、そのうえで「Wingifyが担う工程」と「CVDoctorが担う工程」の違いを説明します。ヒートマップ・A/Bテストツール全体の横並びは主要ツールの立ち位置にまとめてあります。

統合の経緯(公式発表の要約・2026年10月6日閲覧)

  • 2026年1月20日:VWOとAB Tastyが統合することがVWO共同創業者の公式ブログで発表されました(この時点では「Wingify」という新ブランド名は示されていません)。既存顧客との関係・契約・価格・サービスレベル・サポートは変わらないこと、意味のある変更があれば明確かつ丁寧に伝えることが述べられています(出典: wingify.com/blog/vwo-and-ab-tasty-join-forces)
  • 2026年9月16日:統合プラットフォーム・新しいブランド・新サイト wingify.com の公開がプレスリリースで発表されました。実験・パーソナライズ・行動分析・コマース最適化・フィーチャー管理・顧客エンゲージメントを1つのデータ基盤に載せ、Wingz AIと呼ぶAIがそれを動かす、という説明です(出典: 2026-09-16 プレスリリース)
  • 2026年9月29日:ブランドに込めた考え(好奇心と明確さ)を説明する公式ブログで、VWO・AB Tastyをすでに知る顧客にとってこの発表は「やり直しではない」ことが改めて述べられています(出典: wingify.com/blog/why-we-became-wingify)

閲覧日時点では、vwo.com と abtasty.com はいずれも wingify.com に転送されます。「VWO 代替」で検索して出てくる古い情報は、統合前の製品構成を前提にしているものが多いので、比較の起点は wingify.com に置き直すのが確実です。

Wingifyに何があるか(公式情報の要約)

以下はWingifyの公式サイトと公式発表の記載を、当社が要約したものです。評価や順位づけは含めていません。

6つのスイートを1つのループとして提供する

公式サイトでは、プラットフォームを「ユーザーを理解し、何が最も適切かを決め、実行し、結果を測る」という1つの連続したループとして説明しています。構成は、実験(Experimentation)、パーソナライゼーション(Personalization)、分析(Analytics)、フィーチャー管理(Feature Management)、コマース(Commerce)、顧客エンゲージメント(Customer Engagement)の6スイートです(出典: wingify.com/platform)。

実験はノーコードで作り、AIが組み、人が承認する

実験スイートでは、A/Bテスト・多変量テスト・スプリットURLテスト・複数ページにまたがる実験を扱います。ノーコードのエディタでコピー・レイアウト・画像を編集でき、開発者が関わる高度な使い方もできるとされています。さらに、目的・対象・変更内容をプロンプトで指示するとWingz AIが実験を組み立て、利用者は承認するだけという流れが案内されています。ガードレール(守るべき指標)を設定して保護する点も説明されています(出典: wingify.com/platform/experimentation)。

行動分析はヒートマップからフォーム分析まで

分析スイートには、セッション記録、ヒートマップ、フォーム分析(離脱の原因になっている項目を、滞在時間や再入力率まで特定する)、ファネル、ジャーニー分析、ユーザーフィードバックが含まれると説明されています(出典: wingify.com/platform/analytics)。

プランと料金の載せ方

プランページにはGrowth・Pro・Enterpriseの3プランが並び、金額は掲載されておらず、いずれも「Schedule a Demo」から問い合わせる形です。承認ワークフロー(Approval Workflow)・SSO・API・セルフホスティングはEnterpriseの項目として記載されています。一方、公式サイトの「Start Trial」導線(プラットフォーム紹介ページなど)には「30日間無料・クレジットカード不要」のトライアル案内があります(出典: wingify.com/pricing・wingify.com/platform)。この記事では金額を転記していません。閲覧日時点で、サイトの言語切替に日本語は含まれていませんでした。

CVDoctorに何があるか——BtoBのフォームとLPに絞った「実行」

CVDoctorは、全チャネルの体験最適化を担う基盤ではありません。担当するのは、BtoBサイトのフォームとLPに絞った、課題の発見から改善の判定までの一巡です。

  • AIサイト診断:離脱要因を、人手をかけずに突き止める
  • AIバリエーション生成:見出し・CTA・項目順などの改善案を、ゼロから考えなくていい
  • 人間承認フロー:AIの提案 → 人間の承認 → 適用の順を固定し、AIが勝手に変えることはない。承認履歴も残る
  • A/Bテストとバンディット最適化:承認した改善を実際に直して検証し、成果の良い案へ配信比率を自動で寄せる
  • リード品質スコア:CVRと商談化率を同時に見る(商談化率の代理指標・Growthプラン以上)
  • フォーム離脱分析:どの項目で諦めているかが分かる(フィールド単位・Starterプラン以上)
  • プライバシーファースト計測:Cookieに依存しない計測と同意管理バナーを標準装備

料金はFreeプラン(¥0・クレジットカード不要)で診断から改善案生成、A/Bテスト配信まで一周でき、有料プランは月次解約できる月額制で初期費用がありません(機能一覧・料金)。

同じ言葉が指すものの違い

両者の説明には似た言葉が出てきます。指しているものが違うので、比較のときに混ざりやすい点を分けておきます。

「AIが実験を組み、人が承認する」

どちらも、AIが組み立てた案を人が承認してから本番に当てる流れです。違いは起点にあります。Wingifyは、利用者が目的・対象・変更内容をプロンプトで指示し、それをWingz AIが実験として組み立てる、と案内されています。CVDoctorは、サイトのフォームとLPをAIが先に診断して離脱要因を洗い出し、そこから改善案を生成します。つまり「何を試すか」を人が持ち込むのか、診断から出てくるのかが異なります。社内に仮説を書ける人が十分いるなら前者、仮説を出す工程そのものが止まっているなら後者が埋める部分です。

「フォームの分析」

Wingifyのフォーム分析は、離脱の原因になっている項目を滞在時間や再入力率まで特定する機能として説明されています。CVDoctorのフォーム離脱分析(Starterプラン以上)も項目単位で見ますが、見つけた項目に対する改善案の生成と、承認後のA/Bテスト配信が同じ画面の続きに置かれています。見つけるところで終わるか、直して判定するところまで同じ道に乗せるかの違いです。フォームの計測設計そのものはEFOは「直す前に測る」で扱っています。

「成果を守る指標」

Wingifyでは、実験で守るべき指標をガードレールとして設定する考え方が案内されています。CVDoctorが守ろうとしているのは、BtoBで起きやすい「CVRが上がった一方で商談化率が下がる」という事故です。リード品質スコアを商談化率の代理指標として、CVRと並べて判定に入れています。背景はCVRと商談化率の両立とリード品質スコアにまとめています。

代替か、併用か、どちらも不要か

次の3つの状況で判断が分かれます。

  • ECや大規模サイトで、パーソナライズ・フィーチャー管理まで1つの基盤に載せたい:Wingifyの統合プラットフォームの方向と要件が合います。CVDoctorはその代替にはなりません。契約条件・製品名が移行期にある点だけ、最新の公式情報で確かめてください
  • BtoBサイトで、フォームとLPの改善が「案を書く人・承認する人・回す人」の不足で止まっている:CVDoctorが埋める部分です。すでに観測ツールがあるなら、それを残したまま実行の工程に足す形になります
  • VWOまたはAB Tastyで実験が回っている:統合後も既存の契約・サポートは変わらないと公式に説明されています。いまの体制で工程が埋まっているなら、ツールを足す理由はありません。止まっている工程が出てきたときに検討すれば十分です
ブランドが変わったことは、乗り換えの理由にはなりません。確かめるべきなのは、「どの工程が止まっているか」と「その工程を誰が回すか」です。

まず自分のサイトで工程を確かめる

フォームとLPのどこに離脱要因があるかは、登録不要の無料サイト診断で確認できます。いま使っている実験ツールの結果と診断の結果を並べると、「見えているのに直っていない」工程がどこにあるかが分かります。

※本記事の他社情報は、2026年10月6日時点のWingifyの公式ページおよび公式発表の記載に基づく当社の要約です。機能・提供条件は変更されることがあります。最新の内容は同社の公式情報をご確認ください。
※「Wingify」「Wingz」「VWO」「AB Tasty」はWingifyの商標または登録商標です。その他の社名・製品名は各社の商標または登録商標です。当社と同社との間に提携・後援関係はありません。

最終更新日: 2026-10-06

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